煩悩フリーに生きる、働く

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ヴィパッサナー瞑想の合宿から帰ってきて以来、ずっと実家に暮らしています。父と母のほか、近くに祖父母と弟家族、叔父の家族が住み、家業を守っています。

以前は実家とは縁を切りたい、できるかぎり帰らないようにしたいと思っていたのに、今ではできるかぎり一緒にいて少しでも支えになれたらいい、自分も家族とともに暮らすことで成長できれば、と思うようになりました。こんな風に思うのは、子どものとき以来初めてのことです。

以前は自分の生きるのが苦しいのは親が悪いからだと思っていたし、親に対して優しくできない、怒りや悲しみしか湧いてこないことに対して深く絶望していました。

しかし瞑想合宿を経て、自分の潜在意識のなかにある怒りと嫌悪、執着を親の言動に投影していただけ、しかもそれに嫌悪を抱いてさらに増幅させていたのだということがわかるようになり、今はひとつずつ、この苦悩を手放していければ、これ以上の安らぎはないと思えるようになりました。

実家でこのまま暮らすかどうかはともかくとして、両親と暮らすこともできるという選択肢が突如現れたことにより、生活のさまざまなことに変化が起きてきています。そのひとつに何か仕事を始め流べきではないか、という考えがあります。

この考えには働いてまわりの人に認められたい、という理想的自己像への執着という煩悩成分が多く含まれていることにも気づいているので、そもそも在家で瞑想修行するにあたって、どのように仕事を選択するべきか、ということをここ数日考えていました。

はたらくべきなのか、家族を捨てて出家すべきなのか、このままパートナーの収入に甘えて家族と穏やかに暮らしていればいいのか、働くならどんな仕事をするのがいいのか、ぐるぐる思考が回り始めたので、人生の師匠に答えを伺うべくこの本を読んで身ました。

煩悩フリーの働き方。 (角川文庫)[Kindle版]

初期仏教を実践、指導されている小池さんに共感していた数年前にも読んだことがありましたが、今でも手に余る自我が当時はもっと強かったので、素直に読むことができませんでした。「この素晴らしいわたしだからこそできる素晴らしい仕事があるはずだ」という慢心が大きすぎたのです。

この本を読みかけたときも、

「何か自分にしかできないことがあり、それを通じてこの素晴らしい私が世界を変えるのだ」

という甚だしい自己愛と慢心はまだ抜け切っていない、というのが実感できました。

そもそも家族といるのだって、「家族に対して影響を与えられるのも、一緒にいてうれしいと思ってもらったり安らぎを与えられるのも家族であるわたしだから」という思いがあるからです。

それはちょっと極端な考え方かもしれないけれど、「自分だからこそできること」をつい探していたのは事実。すると、やはり理想的自己像への執着によって苦しくなってきます。

しかし、そもそもまだまだ完璧にはほど遠い自分が心を浄化しながらいかにして日々を過ごしていくかということを長い目で見て考えたとき、「完璧に煩悩が生まれない状態」を保ち続けることはできません。

小池さんは、少しでも新しい「欲、怒り、迷妄」の三大煩悩を生み出さずにすむ方法として、仕事をすることを挙げられています。

仕事に取り組むなかで出てくる慢心や欲や怒り、迷妄を見つめながら、それを増殖させないでいること。そして仕事に没頭すること。在家修行者が全く仕事をしないで修行にだけ打ち込むことはできません。

また、仕事をしていないことによる罪悪感、自己嫌悪が生まれるのを阻止できない以上、仕事をして他者承認を得る生き方のほうがずっと苦しみが少なくなる、ということも書かれています。

私自身、2016年から働くのをやめて、2年間はこの「仕事をしていないことによる罪悪感」を心のどこかで感じ続けてきました。でも対人関係が苦手、怖い、という思いが消えず、それまで続けていた翻訳の仕事にも集中できなくなってやめていました。

ブッダは正しい生き方とは苦しみの減る生き方、間違った生き方とは苦しみの増える生き方、とごく単純明快に示されています。

選択に迷ったとき、どちらの選択肢の方が自我への執着、欲、怒り、嫌悪、迷妄を生まないだろうか、と考えると答えが出やすいのかもしれません。

この本を読んで、「やはりお仕事をしよう」と素直に思えましたので、翻訳の仕事を再開しながら、占星術や瞑想修行のことに関しても引き続きブログに綴っていこうと考えています。先日、初めてブログのアフィリエイト収入を600円ほどいただきました。サーバー代金にも満たないけれど、ありがたく書籍『ブッダのことばスッパニタータ』『超訳ブッダのことば』の購入に当てさせていただきました。

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