タバコが嫌い!をどうするか 在家修行者の報告書

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自営の翻訳業が本格化している。自分の人生が勝手に進んでいく。瞑想を続けるほどに、いかに人生が「自分という意識」とは無関係に展開していくかを実感するようになっている。

「自分で決めている」「自分で選んでいる」というのは勘違いである、ということが分かり始めてくると、日常のあらゆることが他人事のように思えてくる。

すると真剣に取り組むことができなくなるかというと、なぜかこれまでとは比べものにならないほど、ただただ淡々と集中力と明晰な意識を保ちながら、だらけることなく(というかダラダラできなくなってしまって)、やるべきことをやっている自分がいる。

やるべきこと、というのも「自分でやるべきだと考えていること」というより、ただ自然とそういう流れに身を任せていたら目の前に流れてきたことであって、「自分でやるべきだと考えていること」ではない。

本当に、「自分で自分の人生を創り上げている」という幻想が抜けてくると、なんだか変な感じだ。ただただ淡々と日々が過ぎていく。それでいて空虚な日々が過ぎていくというのではなく、毎日やるべきことに取り組み、坐る、やるべきことに取り組み、坐る、という感じ。

今の一番の課題は、自営業のことではなく、両親との暮らしである。気の合うわがパートナーとの暮らしでは沸き出ることのない、心の底に溜まりにたまった怒りが湧いて出てくる。仕事より何より、この怒りこそが今取り組むことなんだろうな、と思う。

ついつい父親、母親に対して「もっとこうすればいいのに」という思いが出てくる。

こないだ参加したヴィパッサナー瞑想3日間コースで、瞑想者の戒律に「とげとげしい言葉を使わない」というのも含まれると知った。なので、両親への怒りをぐっと自分に引き戻すようにしたら、だいぶ楽になった。

五つの戒律

・殺さない

・盗まない

・性的間違いを犯さない 

・酒や麻薬を摂取しない

・嘘をつかず、刺々しい言葉を使わない

10日間コースでは最後の戒律はただ単に「嘘をつかない」だけだと思っていたので、ついついチクリとした物言いをしては、その毒を浴びていたのだけど、やめるとだいぶマシ。やめられないことももちろんまだまだある。

しかし、たとえ言葉にしなくても、自分のなかに強い怒りや嫌悪があるだけで、やはりその毒は全身に回ってぐったりするし、家の中の雰囲気、オーラ、波動も落ちる。端的に言って、不幸になる。毒というのは比喩ではなく、実際にそういう生化学物質が分泌される。とても疲れるのだ。

 

最近でいえば、父親のタバコが本当に強い嫌悪の対象で、風呂上がりに髪に煙の匂いがついたと感じてはイライラしていた。しばらくは自分が嫌悪の毒を浴びているということも自覚できないほどで、怒るのは当然の権利とばかりに怒りを燃えたぎらせていた。

でも、少しずつ「これって単に自分のなかの嫌悪の記憶を再生する材料として、父のタバコの煙の匂いを使っているだけなのかも」と気づき始め、目下、この怒りを観察しようと努めてるところだ。それがもう難しい。

小さい頃から父のタバコの受動喫煙が嫌だった。その頃から溜め込んできた嫌悪、怒りのエネルギーなので、とても強い。

父が酒に酔ってくだを巻くのも強い嫌悪の対象だ。母や店員さんにひどい暴言を吐くのも、辛い。

タバコも酒も戒律で禁止されているだけに、「私は正しい、父がやめるべきっ」という強い慢の煩悩が燃え上がるに任せていた。慢心が強過ぎてしばらく気づくことができなかったが、ただ単に自分の怒りに支配されていただけだったのだ。

この怒りの根底には「この素晴らしいわたくしに対してなんという無礼をはたらくのかっ」という肥大した自我への執着がある。ゴエンカ師の講話にあった「素晴らしい自分というセルフイメージが壊れることへの嫌悪」。

「私の父親たるもの、もっと紳士的に振る舞うべきだ。恥ずべき行動を恥ずるべきだ」という慢心。

この自我への執着というのは、ちょっとやそっとでは簡単には崩れない。小池師匠も言っていたけど、確か解脱寸前の僧侶ですら「私は素晴らしい」という思いを手離すことは難しいらしい。

そう聞くと「まだ私はできなくて当然」と思うけど、怒りも欲望も慢心も、あらゆる煩悩がこの「私は素晴らしい」という自我意識に根を張っているので、ほっとくわけにもいかない。

そんなわけで今のぼびおの修行項目

  • ただ淡々と坐って、こういう潜在意識に眠る煩悩が身体の感覚として湧き上がってくるのを感じ取ること。
  • そして日々のなかで感じる怒りに身を投じることなく、冷静さを保つこと。「ああ、また怒りを感じているなぁ」と。

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