わかれからの再出発ー見捨てられ傷ついた心を癒す

カスタマーリンク

こんにちは、ぼびちゃんです。

また新しい本に出会い、長年付き合ったパートナーとの別れによる絶望状態から、少しずつほふく前進しています。本からの学びは、人生を支えてくれる救世主のような存在です。今回も本を読みながら自分と向き合い、行動することによって新しい世界が広がりつつあります。

このたび出会った本は、『わかれからの再出発-見捨てられ傷ついた心をいやす5つのステップ』です。この記事でも書いています→「絶望を真正面から受け止めると人生が流れ出す

原題:“The Journey from Abandonment to Healing” by Susan Anderson

改めてユング心理学を勉強しようと図書館に行ったとき、たまたま目について借りてみました。「見捨てられ」というのは捨て子とかそういう話?と思ったら、もちろんそれも含めて、でも大人になってから体験するあらゆる見捨てられ体験のことでした。心理学用語になっているみたい。

本書にはいろんなケースが紹介されていますが、基本的には「長年仲睦まじく暮らしてきた妻、夫、友人、大切なつながりを持つ相手が突然、自分の元から(ときにはほかの男性、女性の元へ)去ってしまった」人たちの体験、自分の意思ではなく、相手の意思で関係が断ち切られた体験を「見捨てられ(Abondonment)」と呼んでいます。

そこからどのように立ち直り、いかにして以前より高い自己を実現していくかを、脳科学、精神医学、臨床心理学、生理学の側面から描いています。内容が素晴らしいのにあまり有名な本ではないようで、もったいないです。

☆★☆★☆

愛する人との別れの中でも相手がただ突然自分の元から去ってしまった「見捨てられ体験」による離別は、死別の苦しみと変わりないくらい苦しいにも関わらず、お葬式やお悔やみといった死別した人に対するような社会的認知を受けることはありません。周りからはただの「フラれた人」「失恋した人」と見られるにすぎず、その複雑な心理状態を個人で抱え込んだまま引きずってしまい、また同じパターンを繰り返すことが少なくないのです。

著者でセラピストのスーザン・アンダーソンさん自身も二度の大きな見捨てられ体験から回復されているため、本書の客観的描写には理解と実感がこもっています。

見捨てられによる離別の場合、死別のように「自然の摂理によってもう二度と会えない」わけではないために相手との別れを受け入れづらく、どうしても相手を理想化して自分を卑下してしまい、「どうせ私は見捨てられる人間なんだ」という歪んだ自己認知につながりやすいです。

しかも、同じような見捨てられ体験をしている人はきわめて多いはずなのに、その体験を恥じる人が多いため、体験談はあまり表に出てきません。そもそも傷に直面して、そこから本当の意味で立ち直ることができる人は少ないのではないでしょうか。「こんな目にあうのは自分だけ」と思い込んでしまい、同じパターンを繰り返すのはとてももったいないことです。

私自身、こんな目にあうことってあるの??という衝撃と苦しみ、絶望に襲われ続けながらも、誰に相談しても「いつかはよくなる」と励まされて終わり。もちろん励ましてもらうのはとてもありがたいんだけど、そこからの地獄の時間がいつまで続くのか、どうやって立ち直ればいいのかを理解して導いてくれく人はまわりに誰一人いない、というのは本当に苦しかったです。

この本には見捨てられ体験のあと、どのような心理状態、生理学的状態に陥るかが具体的に描写されています。信頼しきっていた相手からの見捨てられ体験をした人は、実際に胸までナイフで深く刺し込まれた場合と全く同じ生理学的状態に陥るという話は、今でも胸のあたりが血まみれ、という私の実感通りで、「あぁ、私だけじゃなかったんだ」とものすごく救われました。焦りと不安、屈辱、憤り、悲しみ、苦しみのなかで見捨てた相手とのよりを戻そうと必死ですがりつく、というのも「当然の反応」としてちゃんと書かれていました。それを読んで、もう連絡を取らず、きっぱりと前に進もう、と思えたのも良かったです。

本書では、立ち直りまでの5段階ごとに取り組む具体的なワークが紹介されています。何からどう手をつけたらいいのかわからない状態に置かれている見捨てられ生存者にとって、これは大変大きな手助けになるはずです。

見捨てられの五段階

1 崩壊 Shattering 五感に集中して、今ここに意識を向けるワーク

2 離脱 Withdrawal  自分のインナーチャイルド、インナーアダルト、両者を仲介する自意識の3者面談をするワーク

3 拒絶の内面化 Internalizing インナーチャイルド、インナーアダルト両者の要望を満たす夢の家とそこでの暮らしを具体的にイメージするワーク

4 憤り Rage   (インナーチャイルドの欲求を行動に移す)アウターチャイルドを認識するワーク。人生を足踏みさせている無意識の防衛行動を意識化して手放す。

5 再出発 Lifgint  

これは順に進むというより、なんどもぐるぐるとらせん状に進むプロセスであり、一気に同時に体験することもあります。私も本書を読むまでにすでにこの五段階を何度かぐるぐる体験していました。

見捨てられ体験をした人は、「私がしかるべき行動を起こさなかったから、私に価値がなかったからあの人はほかの人を選んだんだ」「そもそも自分に相手を見る目がなかったんだ」「無駄な歳月を過ごしてしまった」など自己批判と後悔が津波のように襲ってきますが、それも全て回復のプロセスだ、と断言してくれる本書は本当に心の支えになってくれました。

このような「見捨てられ体験」は、幼少期の傷とリンクしている場合がほとんどですが、幼少期に特に見捨てられ体験をした記憶がない人も大勢いるそうです。幼少期の記憶を覚えていなくても、今目の前にある痛みを認めることが、これまでの同じような悲しみの記憶とその原因となった傷をまとめて癒すことにつながります。

☆★☆★☆★

ホロスコープでは、やはり月が火星、土星、トランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星)とアスペクトを取っていたり、支配関係にあったりして何らかのかたちで緊張下にあると、幼少時の体験が引き金となり、その傷を認識して癒す(統合できる)まで、何度もその傷に気づかせるような体験を繰り返すのではないかと思います。

ぼびおの場合、月はやぎ座で土星の支配を受けており、その土星は冥王星と隣り合っていて緊張下にあります。

緊張下にある、というのは別に悪い意味ではありません。おもちゃのパチンコでゴムを強く引っ張って、緊張感が高まるほど球が遠くに飛ぶように、エネルギーが緊張状態にあるおかげで飛躍的に成長する可能性がある、ということだとぼびおは解釈しています。

Toy pachinko

土星と冥王星の組み合わせがキングメーカーと呼ばれるのは、このためです。極限的体験を乗り越えれば、何者にも動じない図太さを身につけることができます。

占星術を勉強するまでは、自分がなぜこんなに生きづらいのかがわかりませんでした。ですが、自分の月の状態を知り、辛いことには変わりないけれど、客観的視点が大きな助けになりつした。

そして、この本のように自分の体験は決して自分ひとりに襲いかかってきたものではなく、あまり知られていないものの、大勢の人が直面して乗り越えてきたものなのだと知ることができたのも大きな助けとなってくれました。

見捨てられ体験を一人で背負いこんでいる人に、ひとりでも多く「あなただけではない」というメッセージが届きますように。

カスタマーリンク

アクセス

line@でも配信を始めます。よろしくね。
友だち追加

日々のぼびおはAmebloでお見せしています。