映画『JOKER』火星と土星と冥王星

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2019年11月下旬、占星術師竹内俊二さんのツイートを見て、私も映画『JOKER』を観に行ってきました。

 

まさに冥王星・土星がやぎ座で重なる今の時期にぴったりの映画でした。

個人天体に現在の冥王星・土星ペアが効いている人は、この映画でカタルシスを体験できるはず。ちょうど今、月に冥王星が重なっているぼびおもひとりで観に行ってよかったです。余韻が大事な映画でした。ゾクゾクした。

冥王星・土星が効いているせいで抑圧されまくっていた火星が、我慢の限界を迎えて突如表現された瞬間が見事に描かれています。それに加えて、メンタル病んでいる人につきまとうオカン(母親)問題という点で、月の配置も気になります。

トッド・フィリップス監督のホロスコープ

ということで、監督・脚本を務めるトッド・フィリップスと主演のホアキン・フェニックスのホロスコープをチェックしないわけにはいきませんでした。創作物の主人公はたいてい、作り手や主演俳優とシンクロしています。

まずは監督・脚本を手がけたトッド・フィリップス氏の出生図です。(時刻不明なので月の位置は前後に6度ずつ幅があり、ハウス配置もわかりません)

NewImageAstrologicalsigns

 

月と冥王星は、月の度数に幅があるものの、コンジャンクション(合)の範囲内にあります。冥王星と月が合体していると、ちょっとした感情の揺れが少ない分、きわめて深い感情を扱うことに長けています。というかそういう表に出せないほどの過激な感情を、こういう映画を作るなりホラー小説を書くなり過激なスポーツするなりして表現しないと、現実世界で体験することになってしまう。

月は7歳までに主に母親との関係、生育環境のなかで形成される性質を示すので、母親問題、というか幼少期のトラウマが映画で大事な要素となっているのもうなづける組み合わせです。

この月と土星、水星の土のグランドトライン(大三角)には、土星とさそり座のステリウム(金星・火星、木星)とのオポジション(衝)が刺さり、カイト(英語で凧)という複合アスペクトを形成しています。

Kite

 

このカイトでは、冥王・月、それにさそり座の金星火星のゾクゾクするような深い感情体験に対して、土星が人前に出しても通用する骨組みを与え、それを逆行水星が練りに練って表現するイメージ。水星には天王星もタイトなスクエアで食い込んでいるので、きわめて独自性の高い表現になります。

またいて座の太陽とおとめ座の冥王星・月は柔軟宮のタイトなスクエアになっています。冥王・月の深い感情と、グレードアップを求めるいて座の太陽との間で行ったり来たりして、少しずつキャリアを洗練させていきます。

 

ホアキン・フェニックスのホロスコープ

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主演のホアキン・フェニックスのホロスコープもなんとさそり座、さらにてんびん座に3天体ずつのステリウム持ち。さそり座もてんびん座も対人関係に深く関わるサインです。

そして、木星と土星がこのさそり座ステリウムを支えるように水のグランドトラインを形成しています。感情的エネルギーの強さをしっかりと社会に受け入れられるかたちで表現する。火星、木星はそれぞれ、その性質をのびのびと表現できるホームポジションのさそり座、うお座にあります。

そして月ー冥王星のオポジション(衝)を海王星が調停しています。海王星は映像表現で、木星とのスクエアもあるためその作用がかなり広がっていきます。冥王星に続く一連のステリウム群はフィルムで表現しないと、単純な日常生活で表現するにはエネルギーが大きすぎるはずです。

 

ふたりのシナストリー(相性図)

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ふたりともさそり座のステリウム3天体のうち二つが金星火星の組み合わせという点も共通しています。カリスマ的でドキドキするようなジョーカーの暗い魅力はこの金星火星ですね。

さらにふたり合わせてみてみると、木星、土星あたりの重い天体がこのさそり座ステリウムをいろんな角度から支えているのがわかります。重すぎる感情を社会に受け入れられる完成されたかたちにする力が十分にうかがえます。あれほど強く抑圧された感情を美しく、均整の取れた作品に仕上げる才能がふたりのホロスコープ全体に現れています。

またふたりとも火星がさそり座の前半にあり、封切り直後の今現在の経過の火星もちょうどここにある、というのは偶然ではないでしょう。何といってもこの映画は土星・冥王星の前に火星が超重要。なんせ暴力をどう表現するのか、というのが大事なテーマです。最初は火星を全く表現できていなかった主人公が火星を主体的に表現し始めたときにジョーカーが誕生するのですから。

火星が(土星や冥王星とのハードアスペクトしかないような)強い緊張下にある人の場合、火星を抑圧している間はほかの人から暴力を受けます。

火星を抑圧しているとは、「怒ってはいけない」「人には優しくしなくてはいけない」と怒りを表現しないで溜め込んでいる状態のことです。

現代社会で火星を土星の監視下(社会的価値観のなか)で表現するには、スポーツとか、いつでも言いたいことをいうとか、競争社会で勝ち抜く、人の都合を考えずに押し切る、くらいのところでしょうか。

でも 『ジョーカー』の主人公くらいに火星に強い圧力がかかっている場合、もっと苛烈な表現が必要なはず。ウルトラマラソンとかだと健康的表現ですが、アンダーグラウンドな場所で秘密裏に行われるクラブみたいなものも、激烈なエネルギーを帯びた火星をうまく表現するためには必要悪なのでしょうね。

もう一回観たい。5年に一度は鑑賞したい映画でした。

 

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 The Dark of the Soul Psychopathology in the Horoscope by Liz Green リズ・グリーン著『ダーク・オブ・ザ・ソウル ホロスコープにみる精神病理』

この映画を見て思い出したのが、占星術師リズ・グリーンによるサイコパスに関する本です。まだ読んでないんだけどね。年末にでも読んでみようっと

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