ヴァイオリン骨体操、ナンバの受動的な動き

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日曜日はヴァイオリン骨体操の準備講座へ行ってきました。一ヶ月後に東京からヴァイオリン骨体操の遠藤記代子先生を迎えるに当たって、指導員の水野真梨子先生が復習を兼ねて奈良の教室で開催されたものです。

ヴァイオリン骨体操というのは、できるだけ体にあった自然な動きでヴァイオリンを弾けるよう、遠藤先生がナンパ式身体術の矢野龍彦先生とともに考案された体操です。和服を着ていた頃の日本人の動き方、所作を元に体に負担をかけずに無駄の少ない動きができるナンバは、スポーツや楽器演奏に盛んに取り入れられています。

ナンバ式の動き方を取り入れると本当に疲れにくく、歩くとき、走るときはもちろんですが、山に登るときにも以前よりはるかに楽に登ることができました。(標高2200メートルを超えるスリランカの聖地スリーパーダ山に行ったときも、ナンバのおかげで比較的ラクに、かなり早い時間で登り切ることができました。)ジョギングでもナンバ走りを取り入れてからは、とても楽に走れるようになりました。

 

(遠藤記代子先生の丁寧な骨体操紹介動画です。ここで言われている左右、前後、上下の身体の歪みを正すって、まさに松村先生の「8個の惑星または恒星を頂点に置いた立方体を作る」というのと通じています。)

骨体操の基礎となる「受動的な動き」とは

そんなわけで、『ヴァイオリン骨体操』の本を読んで日常生活で実践し、3月には遠藤先生の1回目の骨体操講座を受講していたので、骨体操についてはそれなりに理解して実践できているつもりでした。しかし、今回の講座で改めて「受動的な動き」とはどういうことがを教えていただくと、全然わかっていなかったことに気づかされました。「受動的に動くとはどういうことか」を理解していないと、骨体操の効果が半減するということも。。

今回の講座では、ほかの受講生の方や先生に自分の身体を伸ばしてもらったり、ジャンプするときに前後に手を添えてもらったり、自分の手がまるで他人の手であるかのように反対側の手を広げる、丸める、というのをしたあと、自分でその時の感覚を再現するように身体を伸ばして動かすというワークをやりました。

この「あたかもひとに動かしてもらっているかのように動かす」というのが受動的に動く、ということなのですね。

実際にやってもらうと、ひとに「触られる」ことによって、身体の重心や気の流れが変わるのがはっきり感じられます。丹田に力が入る分、末端の余分な力が抜けてカラダが軽くなるだけでなく、なんとも言えない不思議な感覚になります。遠藤先生が「受動的な動き」と再三言われていた意味がようやくわかりました。

ほかにも、弓をダウンボウにする時(上から下へ降ろす時)はまるで人が引っ張っているかのように、アップボウではまるで下から押し上げられているかのように動かす、というコツも教えてもらいました。これも受動的な動きです。実際にやってみると、力んで弓が揺れたりぎこちない動きになったりせず、力強く美しい音が出ます。

積極的受動性といえばてんびん座

自らすすんで受動的になる、触られる感覚をもとに動くというと思い浮かぶのはてんびん座です。

てんびん座は風の元素の活動サイン(サイン=占星術でいう○○座のこと)であると同時に、12サイン最初のおひつじ座と向かい合う7番目のサインでもあり、自我を表すおひつじ座が働きかけてくる場所です。

自ら情報(風)を求める積極性(活動サイン)と、人からの働きかけを受け入れる受容性とをあわせ持つてんびん座の性質を、松村潔先生は「積極的受容性」と呼んでいます。 自発的に行動を起こすのではなく、人からの働きかけに積極的に乗っていくことによって、思いがけない展開が出てくる、という性質です。

さらにシュタイナーの12感覚論によると、てんびん座は触覚を司るサインともいわれています。人との触れ合いによって、自他の境界を意識するてんびん座は、12サインのなかで初めて自分以外の他者と対等に向き合うサインです。

てんびん座を支配する惑星は調和(ハーモニー)を実現する金星です。金星は感受性や受容することの楽しみを表します。こちらの記事(金星の本来の役割は巫女)にも書いた通り、音楽にも深く関わっている惑星です。生命の木では、金星は受動性を表す柱の一番下にあります。海王星から木星を経て降りてきたエネルギーを金星が受け取ります。

まさか骨体操やナンバがまさかてんびん座、金星とつながっているとは思いもよりませんでしたが、よく考えると、カラダや音楽の調和が「自我」の強い「能動的動き」からではなく、「受動的動き」から生まれるのは当然といえば当然です。

能動性と受動性のバランスが大事

というよりも、骨体操で「受動的動き」の重要性が説かれるのは、私たちの普段の動きが能動的というか、自我による支配に偏りすぎているからだと思います。その偏りをなくすために普段意識することの少ない受動的な動きを重視するのでしょう。ほっといたら勝手に無駄の多い動きを自動的にしているので、それをほぐして中心軸に戻すということなのだと思います。

生命の木では、てんびん座の支配星の金星は受動性の柱に、てんびん座の反対側のおひつじ座を支配する火星は能動性の柱にあり、ヴァイオリンの技巧を担当する水星も能動性の柱にあります。

 美の概念に結びつくような調和的まとまりということを考えてみましょう。 あなたは美しいものを考えた時、それはどんなものだと思いますか。名作絵画というのは、驚くほど優れた均衡を持ち、その絵それ自身で存在しているかのようです。説明も必要がありません。特定の宇宙単位(コスモス)がそれ自身の重心を持ち、そこで独立的に成り立っているということが、美というものだと思います。 ——-松村潔『倍音の占星術』より

そして中央の柱には、クラシック音楽の形式を定める土星と感情を司る月が位置しています。ちょうど土星の支配するやぎ座と月の支配するかに座はそれぞれ冬至、夏至に対応したサインであり、互いに連動しています。

同じく中央の柱にある太陽はしし座の支配星であり、舞台の上で表現する生命の輝きを表しています。

まず中央の柱に、形式(土星)の容れ物の中に入った感情(月)がある。これを表現したい意欲(太陽)もあります。

この型に入った感情と表現衝動を左右の柱にある金星と火星、水星が交互に揺らして実現するのが(クラシック)音楽だと考えると面白いです。左右の揺れは少しずらしたところから見ると、螺旋のかたちになって上っていきます。

サインで考えると、土星の支配するやぎ座(土の活動宮)の土で作ったカップの中に月が支配するかに座(水の活動宮)の水が満たされていて、その中央の柱のまわりをてんびん座(風の活動宮)の風が吹きまわり、高みを目指して燃え上がる火星おひつじ座(火の活動宮)の火をあおります。この循環によって、生命の木のまわりをらせん状にエネルギーが上がっていきます。

ここに出てくるてんびん座とおひつじ座、やぎ座とかに座はいずれも活動サインなので、自ら動きを作り出し、互いに刺激を与えあっています。

土と水に火と風、受動性と能動性、形式と感情のふたつの軸がバランスよく発揮された時に美しい音楽が現れるのかもしれません。

この頃よく美というものについて考えます。地上で美を尚ぶ(とうとぶ)という名前を授かったのも何か意味があるのかな、と思っています。

自力から他力へ、波に乗る生き方

もうひとつ、これもそうだと思ったのが、「あり方」です。能動的な動きから受動的な動きへの転換は、心屋さんのいう「ひとに頼らずなんでも自分でやる、頑張る」生き方から「自分のやりたいことだけやって、できないことはほかの人にお願いする、他力で動く、なんか知らんけどうまくいく、波に乗る」生き方への転換とぴったり一致します。

心屋式の方法も、どちらかというと能動性に偏りがちな現代人の歪みを整えるために、一旦完全に能動性を捨て去り(そう簡単には捨てきれないのが本当)、他力に委ねて生きる感覚を取り戻すというものです。

流れに乗る、というのは上の次元と下の次元をつなぐ軸と自分の軸とを合わせる、ということ。松村先生風にいうと「筒になる」ということです。

地球の軸は宇宙の同心円軸から少しずらされており、それが宇宙との不調和を生み出しています。この軸を元の場所に戻すことが「波に乗る」「受動的に動く」「やりたいことをやり、やりたくないことをやらない」という本来、当たり前の生き方に戻るということかなと思っています。そうして上下軸を合わせた状態で奏でた音楽こそ、神に捧げ、神とつながるためのものになるのかと。

ナンバ式の身体使いが霊性にもつながる、というのは大きな発見でした。 あらゆる人間の活動に真理が隠されているということにも改めて思い至りました。

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